高齢者のひな祭り製作や飾りの手作り・壁飾りの工作が簡単でおすすめ!

多くの高齢者施設では、季節や行事を感じさせる壁飾りを作っています。
職員が作るだけではなく、施設の利用者にも作ってもらうことでレクリエーションにできます。
簡単な工作であれば頭を使うので、認知症の予防にも期待ができます。
しかし、高齢者は子供ではないので、ある程度やりたいことを選べるようにする必要があります。

壁飾りを作りたい人は壁飾りを作ってもらう、工作が好きではない人には押し付けないなどの工夫が必要になります。
「みんなで一つのことをする」のではなく、それぞれがやりたいことをできるようにスタッフがサポートして行きましょう。

工作も子供向けの誰でもできるものではなく、少しテクニックの要るものを用意するなどして、高齢者の意欲を引き出すのが大事です。

高齢者のひな祭り製作を選ぶ時のポイント

高齢者の制作で大事なのは、選ばせることです。
幼稚園や保育園であれば「みんなで一つを作る」で構いませんが、大人になるとそれはとてもつまらないものになってしまいます。

壁飾りを作るにしても、梅の花を作りたい人と雛人形を作りたい人に分けるだけでも、選択肢ができるのでやる気が出ます。
できるだけ多くの制作物を考えて、それぞれに作りたいものを作ってもらえるようにしましょう。

また、子どもと違って高齢者は季節行事を知っています。
ですから、何の意味も無く工作をさせるのではなく、「もうすぐひな祭りだから飾り付けをしよう」というテーマが必要になります。

他にも、小さな子供であれば季節行事について解説しながら工作できますが、お年寄りは逆です。
お年寄りの方が季節行事に詳しいので、作りながら何かひな祭りについての知識や、その人の地元ではどんなひな祭りをしていたかを聞いてみましょう。

お年寄りは結構、人に質問されたり頼られること、自分の事を話すのが好きなんです。
だから、「○○さんの地元はどんなひな祭りでしたか?」などと質問してみましょう。
きっと喜んで答えながら、工作にも取り組んでくれます。

ひな祭り飾りの手作りで高齢者にも簡単な作品5選!

ひな祭りの工作は、簡単なものが基本です。
職員が教えなければならないことや、難しいとやりたくないと言うお年寄りがいるからです。
幼稚園児でもできるような、とは言いませんが、誰でも簡単にできるものを選びましょう。

1.紙コップで雛人形

紙コップを2つ用意し、1個を横半分に切ります。
切っていない紙コップに折り紙を巻き付けたり絵を描いて胴体にしましょう。
切った紙コップには顔を描いてもう1つの紙コップに重ねれば、雛人形の出来上がりです。

2.金色屏風

金色の折り紙を使って屏風を作りましょう。
紙コップの雛人形と合わせて飾れば、よりひな祭りらしくなります。
屏風は簡単に折れるので、工作が苦手な人のはじめの一歩にもおすすめです。

3.ぼんぼり

折り紙を使って、ぼんぼりを作りましょう。
黒とオレンジの折り紙を組み合わせたり複雑な工程が多いので、手先の器用な人向けです。
雛人形や屏風は簡単すぎてつまらない、と言うお年寄りにおすすめしてみましょう。

4.菱餅

雛飾りでお馴染みの菱餅も、折り紙で作ることができます。
基本は3色ですが、地域によっては5色の菱餅もあります。
菱餅を作る方の地元に合わせた色の菱餅を作ってもらうと、より楽しめます。
折り紙の菱餅の折り方

5.起き上がりこぼし

紙コップを主な材料とした起き上がりこぼしです。
ガチャガチャのカプセルに紙コップを被せるだけで起き上がりこぼしになります。
お孫さんが居る方に作ってもらって、今度遊びに来てくれた時にプレゼントしても良いですね。

ひな祭りの壁飾りを高齢者が工作するなら人気の作品はこれ!

多くの人が集まるホールや食堂には、華やかな壁飾りが欠かせません。
ひな祭りなので、梅の花や桃の花でキレイに飾り付けましょう。
職員が茶色の折り紙や画用紙で木と枝を作り、そこに利用者さんに作ってもらったお花を飾りましょう。

梅の花や桃の花なのでピンクの折り紙が定番ですが、もちろんそれ以外の色も使えます。
模様の描かれたキレイな折り紙で作れば、それだけで華やかなお花ができます。
折り方も簡単ですが、手こずっているようであれば職員がサポートに回りましょう。

木に飾り付ける時も、低い場所は利用者さんに手伝ってもらいましょう。
高いところは職員が飾って、低い場所は利用者さんに思い思いに飾ってもらう。
これだけでも、結構楽しめますよ。

お年寄りは頼られるのが好きなので、「ちょっと手伝って」と言う風に頼んで、できることをやってもらいましょう。
逆に、やりたくないと言う人には無理強いをせず、それぞれのペースでやりたいこととやりたくないことを決めて、それに取り組んでもらいましょう。

高齢者のひなまつり製作まとめ

いかがでしたか?
高齢者は、若い人ほどできることが多くありません。
その為簡単な工作をさせてしまいがちですが、中にはもっと難しいことをしたいと言う人もいます。
それぞれに合わせた難易度や制作物を考え、みんなが楽しめるようにしましょう。
それでは、今回のおさらいです。

・それぞれがやりたいことをできるように、色々な制作物を用意しておく
・地元のひな祭りはどうだったか、などのコミュニケーションを取る
・簡単な工作をいくつか用意して、やりたいことをやってもらう
・壁飾りは低い位置の飾り付けを手伝ってもらうなどして、お年寄りを頼ってみること

の4つです。

お年寄り相手だとどうしても物を頼みにくいですが、お年寄りは若者より経験豊富です。
その為、経験を自慢したり披露するのは大好きです。
難しいことをさせる必要はありませんが、「手伝って」「教えて」など頼んでみてコミュニケーションを取りましょう。
それだけで、利用者にとってもスタッフにとっても満足の行く工作ができるようになります。

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