節分といえば、豆まきや恵方巻を連想する人も多いともいます。
しかし、高齢者を相手に豆まきや恵方巻はちょっとどうかと思いますよね。
特に恵方巻なんて、噛む力や飲む力の弱くなったお年寄りには、とても危険です。
節分らしさを出しながら高齢者にも食べやすいメニューを考えるのが大事になります。
恵方巻だけでなく、イワシや大豆なども節分に使われる食材です。
イワシのつみれや柔らかく煮た大豆などであれば、高齢者でも食べやすくなります。
それらの食材を使いながら、高齢者でも食べやすい節分メニューを考えましょう。
節分メニューで高齢者に振る舞う食事のポイント
節分と言えば恵方巻です。
若い人であれば恵方巻も難なく食べられますが、お年寄りではそうも行きません。
海苔は噛み切りにくい上に喉にも貼りつくので、お年寄りに食べさせるのはとても危険です。
できるだけ恵方巻は避けて、節分らしい料理を考えましょう。
お年寄りにも食べやすい節分メニューとしてオススメなのが、イワシや大豆です。
地域にもよりますが、節分にはイワシの頭をヒイラギの枝に刺して鬼を追い払います。
大豆はもちろん、皆さん知っての通り豆まきです。
このイワシや大豆を使うだけでも、節分らしい食卓になります。
また、どうしても恵方巻があった方が良い、お年寄り自身が食べたいと言うのであれば、太巻きを作っても良いでしょう。
ただし、危険なので海苔で巻くのはやめておきましょう。
酢飯を一番外側にした巻き寿司を作り、そこに刻み海苔をまぶす形にしましょう。
節分の献立で高齢者が喜ぶ例5選!
高齢者介護施設などで提供されている節分の献立の例を紹介します。
どれも食べやすく、かつ節分らしい献立なので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、高齢者施設での節分製作におすすめ作品についてまとめてみた記事はこちらです。
節分製作で高齢者に簡単でおすすめな作品5選
1.五目巻き、イワシの落とし揚げ、かぼちゃ入り呉汁
食べやすい大きさに切った太巻きに刻み海苔をまぶしたものを主食に、イワシと大豆を使った献立です。
海苔巻きではなく刻み海苔をまぶすことで、お年寄りでも噛み切りやすく食べやすくなります。
イワシはすり身にして豆腐と一緒に揚げて、呉汁は大豆の水煮をペーストにして加えましょう。
2.黄金巻き、イワシの煮付け、五目豆
黄金巻きとは、海苔の代わりに薄焼き卵で巻いた太巻きです。
海苔と違って噛み切りやすいので、お年寄りにはおすすめです。
イワシの煮付けは圧力鍋を使って骨ごと調理して骨粗しょう症の予防に繋げましょう。
五目豆は大豆と根菜を炊いたものなので、栄養も豊富です。
3.太巻き、煮豆、お吸い物、イチゴ
カットした海苔巻きと根菜と大豆の煮物、あっさりしたお吸い物とイチゴです。
太巻きも食べやすくカットすればお年寄りでも食べられます。
お吸い物があるとそれだけで満足感が出るので、お吸い物はおすすめです。
4.太巻き、味噌汁、フキのうま煮、甘納豆
太巻きは節分の定番なので、多くの高齢者施設でも出しているようです。
副菜は山菜であるフキを使って春の訪れを感じさせます。
大豆の代わりに甘納豆で色々な豆を食べてもらい、邪気を払いましょう。
5.太巻き、イワシの蒲焼き、けんちん汁、切り干し大根
節分の定番であるイワシをメインのおかずに和食でまとめられています。
けんちん汁に根菜を入れて、切り干し大根と共に栄養を摂りましょう。
汁物があるとボリュームが出るので、できるだけ汁物は添えましょう。
節分料理とおやつで高齢者で人気メニュー
お年寄りの方は、節分にちなんだ食材や薄味のもの、柔らかいものを喜んでくれます。
味の濃い物の方が好きだと言う人もいますが、健康を考えて塩分は控えめにしましょう。
・太巻き
節分の定番なので、やはりお年寄りにも人気があるようです。
食べやすくカットしたり、海苔ではなく薄焼き卵で巻くなどの食べやすさの面で工夫をしましょう。
・イワシの蒲焼き
イワシも節分の定番食材なので、柔らかく調理したり小骨まで食べられるようなものを用意しましょう。
圧力鍋で蒸してから調理すれば小骨も食べられるので、お年寄りでも安心です。
・イワシのつみれ汁
イワシの蒲焼きも人気ですが、つみれ汁は体も温まる人気メニューです。
つみれにすればイワシも柔らかく食べることができるので、小骨が気になる人にもおすすめです。
・節分そば
節分は旧暦の大晦日です。
その為、地域によっては節分に年越しそばの要領でそばを食べることがあります。
汁物としてそばを出せば、節分らしさを感じてもらえます。
・甘納豆
柔らかく、色々な豆を食べることができるお菓子です。
大豆は固くて食べづらいと言う人もいるので、柔らかい甘納豆で節分気分を味わってもらいましょう。
節分メニュー高齢者まとめ
いかがでしたか?
節分は様々な食べ物を連想する人が多いものの、お年寄りには食べづらい物が多いので悩んでしまう人も多いと思います。
それでは、今回のおさらいです。
・イワシや大豆で節分らしさを出す
・太巻きを出す場合はカットするか、海苔で巻かず薄焼き卵で巻くなどの工夫をする
・イワシはつみれや蒲焼きがおすすめ
・大豆は柔らかく煮るか甘納豆として提供する
の5つです。
節分は地域によって祝い方が違うので、お年寄りの出身地に合わせてみるのもおすすめです。
他にも、「今年は○○地方の節分」などとして変化を付けることで、毎年の節分を面白くすることもできます。