介護施設での工作は、脳の体操や認知症の予防に効果が期待されています。
毎月毎月季節行事に沿った工作を考えるのは大変ですが、利用者さんの為に頑張りましょう。
3月はひな祭りがあるので、雛人形の手作りがおすすめです。
紙コップや和柄の折り紙など、身近な材料で簡単に作ることができるので、利用者さんの手作り雛人形を飾ってひな祭りを盛り上げましょう。
3月の製作で高齢者も簡単な作品は?おすすめ5選
3月はひな祭りがあるので、ひな祭りに関する工作が人気です。
ひな祭りが終わったあとは、季節を問わず作って使うことのできる簡単なものを作りましょう。
ひな祭りが終わったのにいつまでも雛人形を作るのもヘンですからね。
1.折り紙雛人形
和柄の折り紙を2枚とペンを用意しましょう。
折り紙を4分の1に切って、2つの辺を3分の1辺りで折ります。
そうすると折り紙の一か所だけが白い裏地になるので、そこに顔を描いて出来上がりです。
壁に貼ったり画用紙で台紙を作ったり、様々な飾り方ができますよ。
2.紙コップ雛人形
紙コップを2つとペン、折り紙や画用紙、ハサミ、のりを用意しましょう。
1つの紙コップを半分に切り、もう一つの紙コップに被せます。
ペンで顔や服を描いたり、折り紙や画用紙を貼り付けて模様を付けて出来上がりです。
3.フェルトのコサージュ
ひな祭りが終わったら、雛人形以外のものを作ってもらいましょう。
細長いフェルトを2つに折り、重なるところをボンドで貼り、輪っかになった部分を5㎜程切り込みを入れましょう。
くるくると巻いてボンドで留めれば出来上がりです。
4.卵の貼り絵
キレイに洗った卵の殻と画用紙、絵の具を用意しましょう。
絵に使う色を卵の殻に塗り、乾いたら殻を小さく砕いて色別に分けておきましょう。
画用紙に下絵を描いて接着剤を付け、卵の殻を貼り付けて出来上がりです。
5.紙皿カスタネット
紙皿1枚とペットボトルのフタ4個で作れるカスタネットです。
歌のレクにも使えるので、作っておいて損はありません。
紙皿を半分に折って、紙皿を閉じた時にペットボトルのフタが当たるよう、上下に2個ずつ貼り付けて出来上がりです。
3月の高齢者工作なら季節の行事を絡めた作品が喜ばれる
若い人は外出ができるので、色々な物で季節の変化を感じることができます。
外に出たら先週より暖かかった、スーパーで春の魚が売られ始めた。
そんな小さな変化でも、春を感じますよね。
しかし、介護施設を利用している高齢者ではそうも行きません。
なかなか外に出ることができないので、窓の外の景色でしか外の世界を知りません。
窓の外を見るだけでは季節の変化が分からないので、今がどんな季節なのか分からない人もいます。
工作やレクリエーションで季節を感じさせることで、利用者も「今は春なんだ」などと変化に気付くことができます。
その為、3月は雛人形や雛飾りを作って「今は3月ですよ」と教えるのが良いんですね。
レクだけでなく食事内容でも季節を表現できますが、やっぱり身近なのは工作やレクです。
季節を感じられる作品を考え、一緒に作りましょう。
3月は高齢者と行事を楽しむ良い機会・手作り作品でイベントを盛り上げよう♪
3月の大きなイベントはひな祭りです。
若い人であれば卒業式やホワイトデーで盛り上がりますが、高齢者になるとちょっと縁遠いイベントになってしまいます。
だからこそ、ひな祭りに楽しい思いをしてもらうことが大事になります。
雛人形を飾ったり作ったり、それだけでも非日常感があって楽しいですよね。
それに、ひな祭りは地域によって全然違うんです。
工作やレクだけでなく、地元のひな祭りはどんな感じだったか、娘さんやお孫さんにどんな雛人形を贈ったかなど、色々お話するのも良いですね。
そして、そのひな祭りのお話で盛り上がっている傍らには自分で作った雛人形がある。
それだけで、何だか嬉しい気持ちになれますよね。
皆が「作って良かった」「作っていて楽しかった」と思えるような、素敵な作品作りにできるよう頑張ってくださいね。
3月の高齢者製作のおすすめまとめ
いかがでしたか?
3月の行事で最も大きく、高齢者にも関わりがあるのがひな祭りです。
若者向けのキャピキャピしたイベントではありませんが、高齢者には馴染み深い行事なので、工作やレクでしっかり楽しんでもらいましょう。
それでは、今回のおさらいです。
・ひな祭りが終わったあとは、季節を問わず作って使えるものを工作に選ぶと良い
・高齢者は季節の変化に触れる機会が少ないので、工作やレクで季節を感じてもらう
・ひな祭りは工作やレクだけでなく、地元の話などで盛り上がることもできる
の4つです。
若い人にとっては、ひな祭りはとても地味なイベントです。
しかし、高齢者にとっては昔からある馴染み深い行事であり、また生まれた地域によって違うことから、様々な盛り上がり方ができます。
ひな祭りは3月で最も大きなイベントなので、ここで利用者さんを楽しませることができれば、それだけで「今年の3月は楽しかった」と言ってもらえるかも知れません。
雛人形を聞いたり地元のひな祭りについて聞いてみたり、みんなが楽しめる3月にできると良いですね。