仕事であれプライベートであれ、世代の違う方との話題作りは難しい物です。
高齢者施設においては特に、世代も違う上に様々な人と話さなければなりません。
高齢者に受けやすい話題を知って、楽しく過ごせるようにしましょう。
定番は季節の行事ですが、その他にも健康の話題や昨日のニュース、介護士さんの体験談や旬の食材などが人気です。
特にニュースは災害への食いつきが良いようなので、防災の知識も絡めながらお話すると喜んでもらえますよ。
3月に高齢者との話題におすすめなのは?厳選5種
世代の違う大勢の方とお話するのは、とても難しいことです。
同じ世代であれば人気のアイドルやお店などの話題もありますが、高齢者はそうも行きません。
高齢者が興味を持てる話題をいくつか用意しておいて、おしゃべりを楽しめるようにしましょう。
また、ここに書いた定番だけでなく、利用者さんが好きそうな話題や、聞きたいと思っている話題を選ぶのも大切です。
日頃お世話をする中で「これが好きなのかな」と思うものがあれば、それらの話題を振ってみてください。
1.健康の話題
高齢者は若い人よりも体が弱く、健康を意識する人が多いです。
その為、健康に良い習慣や栄養価の高い食べ物、腰痛予防の体操など様々な話題があります。
体操などはニュースでも取り上げることがあるので、見て覚えて施設で実践するのも良いですね。
2.昨日のニュース
介護施設にもよりますが、高齢者はテレビを見る時間がとても長いです。
体を動かさずに情報を得られるので、当たり前と言えば当たり前ですけどね。
特にニュースを見ている人が多いので、どこでどんな事件があったとか、そういった話題への食いつきが良いですよ。
3.季節の行事
高齢者はあまり外に出ないので季節の変化に気付くのが遅いです。
その為、おしゃべりの中に季節の話題を取り入れることで「ああ、もうすぐ春なんだ」と感じてもらえます。
4.旬の食材
女性の利用者さんにおすすめなのが、旬の食材の話です。
お料理が好きな人であれば、旬は必ず意識しています。
「○○が美味しい季節ですね」などと話せば、好きな調理法などで盛り上がることもできます。
また、食べることでの効能についてもお話すると喜んでもらえます。
5.介護士の体験談
高齢者は意外と、若い人の体験や行動に興味を持っています。
自分達の時代には無かった面白い物を知っている人なので、介護士の日常は興味深いようです。
他にも、あまり外に出ないので観光地などの話が好きな人も多いです。
日帰りでもキャンプでも、外に出る機会があればぜひお話してみてください。
3月は高齢者と行事について楽しくおしゃべりが喜ばれる
高齢者は季節の変化に気付きづらいので、介護士が季節の話題を準備するのが大事です。
3月といえば、ひな祭りや卒業式ですよね。
これらの話題を振ることで、利用者さんもそれぞれにひな祭りや卒業式について話してくれます。
特にひな祭りは地域性が強いお祭りなので、それぞれの出身地によって全く違う話が聞けることもあります。
「私の地元のひな祭りは~」と自分の経験を話したり、合間に質問を話すとより会話を楽しむことができるようになります。
相槌だけではなく、自分も会話に参加しましょう。
また、利用者さんの当時の卒業式や、お孫さんの卒業式の話もおすすめです。
皆さんの思う卒業式の定番ソングだって、高齢者には知られていないこともあります。
かつての甘酸っぱい思い出と共に、3月の会話を楽しみましょう。
3月は高齢者と歌を歌ってみるのも楽しいかも!?
春をテーマにした曲は数多くあります。
レクとして春の歌を歌うのも人気なので、童謡など知名度の高い春の歌をいくつか仕入れておきましょう。
ただ、人によっては「童謡なんて子供の曲」だと言って嫌がる人もいます。
私の曾祖母も結構な偏屈ばあさんで、子供っぽいことをさせようとすると怒って介護士を困らせる人だったので…。
そういった人には無理強いをせず、他のことを楽しんでもらいましょう。
毎日毎日童謡を歌わせると子供のお遊戯会のようになってしまうので、歌に頼るのは一週間に一度などあらかじめ決めておきましょう。
それに、毎日歌うのって体力を使いますからね。
利用者さんの体調と楽しんでいるかどうかを第一に考えましょう。
3月話題で高齢者におすすめまとめ
いかがでしたか?
世代の違う方とお話するのは、共通の話題も少ないので難しいですよね。
しかし、高齢者の行動や興味に合わせて話題を用意しておけば、必ずどこかで食いついてくれる、楽しいおしゃべりにすることができます。
それでは、今回のおさらいです。
・高齢者は季節の変化を感じるのが遅いので、会話で季節を取り入れると良い
・3月の話題はひな祭りや卒業式が定番
・相槌を打つだけでなく、自分から話を振ったり質問をすると良い
・歌を歌うのは体力を使うので、体調や楽しんでいるかどうかを考えよう
の5つです。
介護施設の利用者は、あまり外に出ないので外に出ることの多い介護士の体験に興味を持っている人が多いです。
季節行事の話も大事ですが、利用者さんが聞きたいと思っている話をくみ取ってあげるのも大切なことです。
定番の話題に惑わされず、利用者さんの求めるお話をできるように頑張ってくださいね。