皆さんは、お正月に着物を着る予定はありますか?
初詣や年始の挨拶に着物を着ている姿をみると、とても華やかな気持ちになりますよね。
そこで今回は、お正月に着物で過ごす場合のおすすめの柄や色をご紹介します!!
お正月にふさわしい着物の種類
種類はいくつかありますが、おすすめは、小紋です。
小紋とは?
その名の通り、着物全体に細かい模様が入っています。
訪問着などのような礼装とは違い小紋の柄は、上下関係なく模様がデザインされています。
そのため、正式な場に着て行くというよりは、街にお出かけする時のおしゃれ着として楽しみます。
*小紋の歴史
江戸時代大名が来ていた裃(かみしも)に模様がデザインされていました。
そのデザインが、大名の間で広まったのが江戸小紋の始まりです。
大名の間では、その模様の豪華さを競うようになり、幕府は競い合いを控えるよう指示をします。
そのため、幕府に分からないように、小紋の模様は、だんだんと細かくなり、高度な染色技術を用いたものとなりました。
代表的なものとして、「江戸小紋」「京小紋」「加賀小紋」などがあります。
お正月に着物を着るなら!注意しておきたい種類の選び方とは?
いざ、お正月に着物を着るとなると、どれを着ればいいか迷いますよね?
洋服にも普段着とお出かけ着があるように、着物にもいろいろな種類があります。
ここでは、それぞれの場にふさわしい代表的な着物の種類についてご紹介していきます。
*着物の種類
《礼装》
黒留袖(五つ紋を入れて、既婚女性が着る最も「格」のある第一礼装です。
結婚式や披露宴などで、親族の既婚女性が来ます。)
色留袖(黒以外の地色のものを色留袖といいます。
以前は、既婚女性が着るものでした。
品のある装いから正式の場にふさわしいとされ、既婚女性だけでなく、幅広く着用されています。
色留袖の「格」は、五つ紋付き・三つ紋付き・一つ紋付きといった紋の数によって変わります。
特に、五つ紋付きの場合は、黒留袖と同じ「格」のある第一礼装となります。)
振袖 (袖が長いのが特徴です。
以前は、若い女性用の着物として着用されてきました。
現在では、未婚の若い女性が着る「格」の高い第一礼装として、
着用されています。
柄は、古典柄・新古典柄・モダン柄などいろいろあります。
代表的な古典柄は、自然の花や木を表している華やかな柄です。)
《おしゃれ着や街着》
小紋(細かい模様が上下関係なくデザインされているのが特徴です。
お出かけ着やおしゃれ着として着る着物です。)
紬(代表的なものに大島紬・結城紬・塩沢紬があります。
絹織物として、とても貴重で高価なものですが、結婚式のような
正式の場というよりは、ちょっとしたお出かけ着などとして着用します。)
*着物の選び方と注意点
(着物の選び方)
着物には、「格」があります。
ここでいう「格」とは、着物の「等級や決まりごと」ということを表しています。
この「格」と合わせて、季節の行事や招待された場にあった装いをしていくと良いでしょう。
また、お正月ということで正式の場で着用する《礼装》がおすすめかというと、そんなことはありません。「格」と場にあったコーディネートの着物を選びことが大切です。
小紋や紬の着物は、街着やお出かけ着とても活躍する着物ですが、少しカジュアルな華やかな場にとてもよくあいます。
お正月での親族の集まりや目上の方へのご挨拶などにおすすめの小紋は、かしこまった場で着用する《礼装》ではないものの、華やかさと落ちついた雰囲気があり、お出かけ着としてや親しい方たちとの改まった場においても、とても活躍します。
(着物を着るときの注意点)
ぜひ、着物を着るときは、立ち居振る舞いに気をつけてみてくださいね!!
立ち居振る舞いのポイントは、「姿勢」と「歩幅」です。
姿勢は、まっすぐに正します。
歩くときは、大きい歩幅よりは、小さめな歩幅で、足先は少し内向きにして、
丁寧にゆっくりと歩くことを意識して心がけてみてください。
お正月に着物を子供に着せたい場合!準備に必要なものや着せた後の注意点!
お正月に家族揃って着物で過ごすなんて素敵ですよね!?
そこで、お正月に子供と一緒に着物を楽しむために必要なものや着せた後の注意点などをまとめてみました。
*お正月に子供と一緒に着物を楽しむための準備と着せた後の注意点
家にある着物を着る場合とレンタルする場合で準備するものが違ってきます。
レンタルの場合は、ほとんどのものがセットになっていますので、それ以外で必要なものを準備するようにしてくださいね。
また、プラン内容やお店によっては、肌着や足袋がセットに含まれていない場合もあります。あらかじめ確認しておきましょう。
家にある着物を着る場合は、こちらに書いてあるものが必要になってきます。
これ以外にも必要なものがないか、当日までに確認しておきましょう。
・着物
・長襦袢
・肌襦袢(普段着ている肌着や下着でも大丈夫です。)
・腰紐(2〜3本)
・足袋
・草履
・巾着
・伊達締め
(着せた後の注意点)
大人でも普段慣れない着物を着ると気を使い、疲れてしまったりしますよね?
子供も同じだと思います。
特に注意してあげたいのは、普段慣れていない足袋と草履を履くことです。
歩き疲れた時に履き替えられるよう、忘れずに履き慣れた靴を準備していってくださいね。
また、当日までの間に足袋を履く練習をすることや、何度か着て着付けの練習をするなど着物に慣れておくことをおすすめします。
今は、足袋もストレッチタイプのものなど、着物を楽しむ便利なアイテムがたくさんあります。
当日、楽しく過ごせるよう、早めに準備や練習をしていろいろな対策を練っておきましょう!!
お正月の着物の種類まとめ
お正月に着る着物の選び方や子供が着物を着る場合に必要なものを
いろいろご紹介してきました。
いかがだったでしょうか?
「着物を着る」ということは、日本の文化を学ぶいい機会かもしれません。
ぜひ、お正月の初詣や年始の挨拶など、特別な日に家族みんなで着物を楽しんでみて
くださいね。