日本最大の空港、羽田空港がこの度「新ルート」を運用することになりました。
とはいえ、新ルートでの発着には一定の条件があるようで、
「南風」であるとき、また「7時~11時」と「15時~19時」の計8時間であること、
そして、見通しのよいときのみこの新ルートが使われるそうです。
これらの条件を満たさない場合は全て旧ルートでの発着となります。
この「羽田空港の新ルート運用」のおいては様々な課題も残されているようですが
一体なぜ新ルート運用が計画されたのか、またこの時期を選んだ理由が
東京五輪と関係しているのか、その他問題点について見ていきたいと思います。
羽田空港新ルートの理由!運用のカギは「国際線の増便」東京五輪による集客アップが狙い!
今回、羽田空港の新ルート運用計画はまさしく「東京五輪」が大きく影響していました。
東京五輪の観戦に伴い、多くの国々から外国人観光客が日本にやってくることは
言うまでもないことですが、現在の国際線の便数では恐らくかなりの混雑が予想されます。
日本側も極力多くの外国人観光客を誘致したいところですが、その足が足りないのは
まさに本末転倒…
そこで、より多くの外国人観光客を日本に取り込むためには
まず、足となる「国際線の増便」が必要となってきます。
そこで本来、2020年夏に開催されるはずであった東京五輪に合わせ、
この時期に新ルート運用を開始させたようなのです。
しかしながら事態は急変…
世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、東京五輪の延期が決まりました。
私自身、東京五輪のチケットを入手することは叶いませんでしたが
それでも、日本でのオリンピックの開催を楽しみにしていただけに
「東京五輪の延期」はとても残念に思いました。
しかし全世界の人々が安心して日本に来て、東京五輪の観戦し、
来てもらう日本人側も、来てくださる外国の方がにとっても
納得のいく方法と考えると致し方ないと思いました。
続いては羽田空港の新ルート運用にめぐり、いくつかの問題点について
掘り下げて見ていきたいと思います。
羽田空港の新ルートはうるさい?騒音問題の解決策は?
そんな羽田空港の新ルート運用ですが、実は「騒音問題」については、まだ具体策がないようです。
私も人生で何度か飛行機に乗る経験がありましたが、飛行場付近の騒音は
かなりのもので、思わず耳を塞いだ経験がありました。
ともなれば、問題は「飛行場付近の住民への影響」
いくら時間が決められ、一定の条件を満たした場合のみとはいえ
毎日慣れない騒音に悩まされる住民の気持ちにもなれば
とてもいたたまれません。
最悪の場合、健康被害が生じることも十分に考えられます。
では一体、どの程度の騒音が見込まれるのか…
新ルート付近におおよそ18箇所の騒音測定器を設置し、
その騒音レベルを測定したようです。
公には「各測定器の2割が騒音レベルは推定の1~3デシベルほど上回った」
と記されていましたが、そもそもどれほどの騒音レベルを推定したいたのか、
また、1~3デシベルの差とはどの程度のものなのか、
私たち素人には見当もつきません。
もう少しわかりやすく教えてほしいものですよね。
ちなみに文章にすると、1デシベル音量が上がると
初めの音より「1.1倍」になります。
通常、6デシベル音量が上がると2倍とされているので
3デシベルだと初めの後より「1.2倍」の音量になるようです。
ということは、推定していたものより「1.1~1.2倍」も
騒音は大きくなっていたということになります。
小さなお子さんのいらっしゃる家庭や
体調の変化に敏感なお年寄りのいる家庭には大問題です。
私自身も乳幼児を育てており、近くにICがあるため
騒音には常日頃から悩まされているので、
それらの比較にならない音を毎日立てられると
迷惑以外の何ものでもありません。
そのため、現在では少しでも騒音を軽減させるため、
「降下角度の調整」を行っているようですが
一般的な降下角度より少し急なため、各国のパイロットの方々には
注意喚起がなされているとか…
私的には騒音だけでなく、飛行機の通過する振動も懸念されると思います。
エンジン音だけでなく、振動によりガラス戸や食器棚がガタガタ…
いくら低空飛行を避け、極力高度を保ったまま急降下させるとはいえ、
飛行場付近に住まわれている方には飛行機が通過することにより
様々な弊害も心配されますよね。
数年前に沖縄に旅行に行った際も、普天間基地の近くを歩いていると
飛行機のものすごいエンジン音に驚いたのを覚えています。
そこまでの騒音ではないにしろ、あんなけたたましい音が生活音になるなんて
耐えられません。
もう少し具体的で現実的な解決策を提案して欲しいものです。(–;)
羽田空港新ルートはいつから?今回のまとめ
東京五輪に伴い、日本政府も多くの外国人観光客の受け入れに
尽力されていると思います。
ただ、新型コロナウイルスの影響で東京五輪が延期になった今
様々な問題に直面しているのも事実です。
東京五輪が延期になったことで更に赤字が出ることは明白です。
「どうせオリンピックが延期になるなら新ルートの運用も延期して
もっといいルートを考えたり、別に増便する方法を考えられないものか。」
とも思ったり…
ただ、飛行場付近または新ルート付近に住まわれている住民への説得や
補償、その他の対策について今後の落としどころに注目です。